メモ 5/11 そういえば webオンリーのサークルカットをもうちょい真っ当なものに変えなければ 忘れそうだから早めに 仮サクカは「カプ名だけでも!カプ名だけでも!!」って感じでめちゃくちゃ必死感あります いまさらだけど顰蹙買ってそうで心配になってきた @@@ マッチボックスアバターつくったので、ついでにカスタム絵文字にしてみました 横 前 💨💨💨 てがろぐのカスタム絵文字機能(自分で絵文字つくれる機能)はじめて使ったけどかわいいな マッチボックスのアバター自体はちゃんとしたのを過去に誰か絶対につくってると思うんだけど そういうの見つけるの難しい 2025/05/11
絵 アキタルの顔を練習してます とりあえず赤面させとくと楽しい 雑いので下げます 続きを読む 31歳高校生も こうなると4組にアーグ(18)、2組に本田(18)もいてほしい でもパーンさんは体育の先生がいい 7組と8組の級長は屋上で喧嘩して仲良くなる 畳む 2025/05/11
メモ 5/9 また音楽の話 ベニマルとアキタルで韻が踏めるんだねえ~と思いながらウルサイレンのインストを聞いてます 続きを読む来週平井堅のライビュに行くので諸々聴き直していて 「1995」がPVのイカレ感も含め炎炎っぽいな と思ってPVも久々に見てみたら 記憶してたより大分変でした 1995... 良い曲だなー 畳む 2025/05/09
色々見てテンション上がったのでR18部分先に書いた! *** しまった なんか全部書き終わった気分になってしまった 最近気づいたけど頭から順番に書かないとダメなタイプかも 別にタイプとかないか 2025/05/09
メモ 5/7 言い訳 どうにもカプ絵が描けなくて(主に画力的な問題で)無味無臭なキャラ単体絵みたいなのばっかりになっちゃうんですけど、それはそれとして生存報告くらいにはなるかと思って載せてます …と打ちながら、せめて描く努力はしようよと自省したので描きたいという気持ちは捨てないでおきます *** 本題 中井和哉がフィットボクシングにいる?!と思ってトレーナー紹介動画見たら完全にオービズブートキャンプでダメ ものすごくやりたいけど正気を保って運動できる気がしないです というかこのタイミングで無印Switch買うのはどうなんだ 2025/05/07
SS 三々久遠α2 タケヒサヒナワは受け入れていない 続きを読む 「でも、火縄副指令はやっぱり大人ですね。受け入れられないでギャーギャー言ってる自分が恥ずかしくなってきました」 更衣室で汗を吸ったTシャツを替えながらそう言うと、先に着替えを終えた副指令が、ガシャン、とあくまで丁寧な手つきでロッカーを閉めてから俺の方を振り返った。 「別に、受け入れたわけじゃないぞ」 「へ?」 「総隊長がドッペルゲンガーに殺された時のショックがあまりにも受け入れ難かった。今の世界になってからもずっと、あの人が死ぬという想像が俺にとっては一番の悪夢だ。だから、生きてさえいれば、誰とどんな性交をしていようがどうでもいい」 眼鏡の奧の目の据わり方にも口調にも淀みがない。たじろいだ俺は、相槌も打てずに腕にシャツを引っかけた中途半端な格好で固まった。 「それに、職務中はともかくそれ以外の生活までは関与できないからな。目の届かないプライベートな時間に死ぬ確率が低くなるという意味では、あれ以上の相手もいないだろ」 「え、総指揮のこと体のいいSPだと思ってます?」 「そもそも、生き返ったのは良かったが、生き返ったということはもう一度死ぬということだ。そういう意味ではシンラ、お前のことも許していない」 「ちょちょ、それはさすがに逆恨みですって!」 畳む 2025/05/04
メモ 5/3 ちゃんとした サイトの改装に合わせて、炎炎を取り扱いジャンルと作品一覧にちゃんと明記しました このハマり方でサブみたいな扱いになってることに(自分が)モヤってたのでスッキリ 改装中一時的にサイト閉じてたとこにかち合ってしまった人いたらすみません!一瞬で終わるはずが手際の悪さゆえに時間がかかりました ともあれ、絶賛今月末の炎炎Webオンリーの展示用を書いてるのでしばらくSS更新はないかもしれません 2025/05/03
SS 的外れ 浅草町民目線、エピローグ前のどこか ※桜備過去捏造 続きを読む 焔人がわんさか沸き出た騒動のせいで遠のいていた浅草見物の客足も、最近は大分戻ってきてはいる。だが子ども連れはまだ少ないようで、ウチの射的屋は今日も朝から閑古鳥が鳴きっぱなしだ。瓦版も読み終わっちまって、道行く見慣れた顔を眺めるくらいしかやることがねェ……と、こっちが嘆いてるってのに、浅草の破壊王様はえらい機嫌が良さそうだ。こりゃァ珍しく博打で大勝ちでもしたか? とくれば、声を掛けない手はない。 「おい紅! 暇してんなら寄ってけよ! おっと、第八の大隊長さんも一緒か。歓迎代わりに一発オマケするよ」 店先まで来たところで、紅の隣にいるツレに気がついた。紺炉かと思いきや、それとは別の大男だ。件の騒動の時に世話になった第八とかいう消防官の親玉で、名はたしか桜備と言ったか。筋金入りの皇国嫌いが盃交わしたってんで、しばらくは町でも話題になった奴だ。今も俺の挨拶に笑顔で返してくれて、陰気な紅と一緒にいるには丁度いい爽やかさで悪かねェ。 「やらねェよ。ガキの遊びだろうが」 「そいじゃあ、賭けにしたらどうだい? 単純明快、少ない弾数で落とした方が勝ちだ。俺はこっちの大隊長さんが勝つ方に一万賭ける。お前さんは自分に賭けりゃいい」 チッ、と舌打ちした紅は「そう言われちゃあな」と満更でもない顔になり、台の上に並べている銃の一本を手に取った。俺らのやり取りを第八の大隊長さんが感心した様子で見てたから、目配せしてニヤリと八重歯を見せてやった。このクソガキの扱いにかけちゃ、こちとら玄人よ。 「一(イチ)じゃヌリィ。三にしろ」 「俺ァ構わねぇよ? ただし、発火能力でイカサマすんのは無しだからな」 「しねェよ。こっちのデカブツは無能力者だぞ。そもそも、火薬使ってねェのに操作も糞もあるかよ」 俺の冷やかしをそう一蹴し、コルク銃を持った右腕を前に伸ばす。片目を閉じて狙いを定めている最中、胸の前で腕を組んでその様子を眺めてた大隊長さんが口を開いた。 「もし本物の銃だったら、操作できますか?」 「できねェ。まァ、やりゃできるかも知れねェが、必要になったことがねェからな」 「……第三世代能力者相手に無粋な質問でしたかね」 「とはいえ、たとえやれてもお前ンとこの中隊長ほどの芸当は無理だろうよ。ありゃ能力云々ってェより、並外れた鍛錬と集中力の賜物だ」 「そうですか。そう言ってもらえると嬉しいな。俺にとって火縄は、一番信頼の置ける存在なんで」 ――おいおいおい、紅のやつ外しやがったぞ。まさか、俺の念が通じたか? 三で構わねェなんてつい乗っちまったものの、この客入りでしかも賭けでスッたとなりゃ、母ちゃんが怖くて家に帰れねェ。これでなんとか首の皮一枚つながった。 悔しそうに眉をひそめての二射目。負けず嫌いだから、もちろんさっき外したのと同じ的を狙う。ふぅ、と尖らした唇で一息ついてから引き金を引くと、ポンッと小気味のいい音と共にコルクが飛んだ。 パタン。赤い敷布の上でマッチ箱がひっくり返り、台の裏へとストンと落ちていく。 さて、立ち位置変わって、今度は大隊長さんの番だ。俺は変わらず両手を組んで念じ続ける。今度の念は、どうか一発で当たりますように、だ。ただまァ、こっちだってさすがに勝ち目がなきゃ賭けはしねェよ。この大隊長さんならガタイの良さも腕の長さも申し分ないし、皇国の特殊消防隊とくれば射的なんてお手のもんだろう…… と、思いきや。一体どうして、いざ銃を構えた腰はなんだか引けてるし、銃身は力のない女子供が持ってるみてェにフラフラして定まらない。 「おい、手ェ震えてんじゃねェか」 隣で見ていた紅の指摘はその通りだった。冷や汗かいてる大隊長さんは、情けない苦笑いを顔に浮かべて、ハハ、と乾いた笑い声をあげる。 「あ~……実は、銃が苦手でして」 「苦手だァ? こんなん、ただの空気砲だぞ。それに、皇国の消防官だったなら飛び道具の扱いくらい嫌でも習ってんだろ」 「もちろん、訓練校時代に一通り。それと、一時は軍属だったので実践も一応……ただ、あまりにも簡単に、殺せてしまうのが怖くて」 「怖い?」 「実感が無い方が怖いんですよ。手に感触が残らないと、すぐに忘れちゃいそうじゃないですか」 一向に撃たない、というよりは撃てないのを見かねたのか、紅は舌打ちしながら一歩横にずれると、左手をスッと大隊長さんの肩に置いて、もう片方の手を引き金につがえている大きな手の甲に添えた。下から包み込むようにして支える紅の手のお陰か、銃身のブレも幾分収まったようだ。 「よく狙え。目ェ逸らすな」 「……はい」 「その瞬間の顔を、瞬きしないで真っ直ぐ見てろ。そうすりゃ、夢に見るくらい忘れらんねェよ」 ポンッ、パタン、ストン。 お見事。とはいえ、これじゃどっちが勝ちとも言えねぇか? そう思って俺が首を傾げていると、 「オイ、お前ェの勝ちだ。とっとけ」 紅が不機嫌な声でそう吐き捨て、懐から取り出した札三枚を台に叩きつけた。さっさと踵を返し歩き出した後、大隊長さんが礼を言いながら賭け金とは別に二人分の射的代を置いていってくれた。俺は慌ててその背中を引き留める。 「あ~これこれ、一応景品。紅の好きなやつ……っつってもガキの頃だけどな」 「ありがとうございます。昨日から負けっぱなしらしいんで、これで機嫌直るといいんですけど」 「ああ、そんなの紅にとっちゃいつものことだ。気にしなさんな」 紅の後を追って小走りで去っていくデカい背中に手を振りながら、俺はまた首を傾げた。 なんだ、紅のやつ機嫌が良さそうだったのは博打に勝ったからってわけじゃなかったのか? するってェと……――なんて、こんな野暮な推測はさすがに的外れか。 畳む 2025/04/30
メモ 4/29 THE 雑記 続きを読むもし紺炉が女体化したら小雪みたいになりそう ※私見 --- 前からjo0jiというシンガーを応援してるんですが、炎炎読んだあとに聴き直してたら、あれ、なんかすごく新門紅丸じゃない?!と気づいてマイブームしてます ※私見 特に「≒」と「明見」という曲が新門紅丸(と紺炉と浅草)!って感じです 哀しいかな紅備ではない 推しカプが増えると音楽の趣味を広げてでもイメソンを探す腐女子なのに、未だに紅備ぽい曲が見つかってないの辛い オンイベの時にダメ元で募集しようかな 畳む 2025/04/29
SS 三々久遠α 齟齬ってる 続きを読む 「そういや、シンラが三々九度の話したって言ってましたけど、浅草で誰か結婚する予定でもあるんですか?」 「………………てめェ」 「え゙、なにその顔…………あっ!!いや、アレはその場の勢いでつい、冗談…ってわけじゃあないんですけど、本気でもないって言うか…」 「おい、今からちっとツラ貸せ。いや、ケツ貸せ」 「でもだって、あの時結局するともしないとも答えてなかったですよね?!不成立でしょ?!!」 「うるせェ、黙れ」 畳む 2025/04/29
4/26 お礼 今朝方Waveboxからコメント送ってくださった方ありがとうございます! 明記してなかったんですがWaveboxの公開返信はしない方針をとってるため、読みましたのご報告だけ失礼します 嬉しくて10回くらい読みました 感想自体嬉しいんですけども、感想という形で間接的に他の人の紅備萌え語り・このキャラのこういうとこが好き!ポイントを聞かせてもらえるのがすごく嬉しい&楽しいです は~秋樽桜備も紅備も炎炎も好きだな~好きだな~~ 2025/04/26
SS 紅備+シンラSS(シンラクサカベは受け入れられない)をまとめました 「三々久遠」https://mites787.sakura.ne.jp/enen/tenji... タイトルは三々九度のもじりです なお個々のSSは独立してるので言及がない限り他の話とのつながりはありません pixivは紅備のタグを2025年にサルベージするのが目的だったからとりあえずもういいかな *** 以下、知らんがなな話 続きを読む 「このセリフを新門紅丸に言わせたい!」を発端に書き始めたのに、途中から楽しくなりすぎたせいかすっかり忘れ、そのセリフを言わせずに終わらせてしまいました あ~~馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿 私の脳内にはあるのに…どうにも今更付け足せる余地がないので、またなんか別の機会に使いたいです 本来そのセリフが入るはずだったところに代わりに入れてたやり取りも悪くないというか収まりとしてはこっちの方がいいから結果オーライではある なれそめ、プロポーズと書いたから3年目の浮気的なの書きたいな 畳む 2025/04/25
SS シンラクサカベは受け入れられない 8 これで終わりです 続きを読む 「子どもかァ! そりゃいたら楽しいだろうとは思うけど、でも欲しいからつくるってもんでもないしな」 ラーメン屋でするには不向きな話題だったか、という俺の心配も余所に、桜備総隊長はほとんど間も置かずあっけらかんとした調子でそう答えた。俺たちはカウンターの一番奥の席に横並びで座り、注文したラーメンができるのを待っている。第8時代から通っている馴染みのラーメン屋は、再創造された世界でも変わらない味で営業を続けてくれている。とは言え、2人で来るのは随分と久しぶりだ。 「今は、それこそシンラの子どもとか、そのまた子ども達が無事に暮らせるような世界をつくりたいって方が大きいかもなァ」 壁にかかったメニューを眺めながら、昼飯をどこで食べるのか悩むのと変わらないトーンで壮大な夢を口にする。自分の子どもと世界の平和、並べて比べる内容でもないと思うけど、平然と並べて考えてしまえるのがこの人のすごいところでもある。 「うーん? いや、無事にっていうよりは“楽しく”、か」 そう言って、親指と小指を立てた右手を俺に見せながらニヤリと笑った。俺は照れ笑いで口元がひきつるのを感じつつ、同意を込めて同じハンドサインを返した。 「かといって、自分の幸せを諦めたとかじゃなくて、それが俺にとっては幸せのひとつでもあるってことな。そもそも、自分の幸せ諦めてないからこうなってるわけだし……」 こうなってる、と濁した言い方をしながら指先で頬をかく。その様子を見て、俺もつい眉が下がり、詰まっていた息が自然と抜ける。本人に幸せなのだと言われてしまえば、出せる口は何もない。 「あの………総隊長は、新門総指揮のどこが好きなんですか?」 「おぉ、それ、知りたいのか?」 「総隊長が嫌じゃなければ」 唐突な質問に明らかに困惑した表情を浮かべていたが、俺が早々引き下がりそうにないのが分かると、しばらく首を左右前後に捻りながら真剣に悩んでくれた。それから、悩まし気な表情で首を傾げたまま、への字になっていた口を開いた。 「うーん……シンラもそうだけど、やっぱ部下の前だとちゃんとしなきゃって意識が働くからか、ついカッコつけちゃうんだよなァ俺。だから今回のことも、なんか恥ずかしくて言うタイミング逃しちまって。隠してたみたいで、ごめんな」 「いえっ、俺の方こそ変な騒ぎ方をしてしまって、ご迷惑おかけしました」 敬語で謝った俺の下げた頭に、諸々の反省がのし掛かる。一番の反省は、アーサーのようにうまく距離感を詰められれば、と思って結局できないまま今の今まで来てしまったことのような気がする。別に友達になりたいわけじゃないけど、せめてもう少し気楽に接せれていれば見え方も違ったかも知れない。俺は出会った時からずっと、この人の器の大きさに救われて、同時にそこに溺れてもいるんだ。 「それでまあ、そういう意味では一緒にいて気が楽なのかもな。上も下もないというか、展望(まえ)も反省(うしろ)も無理して見なくていい感じが……いや待て、いいのかコレ?」 そういう意味では、こうしてちょっと顔を赤くしながら困っている様子を見るのは貴重な機会な気がする。父でも兄でも、師匠でも、ただの上司でも、目標でも壁でもない。大隊長は大隊長なんだ。この人が国や世界を離れて一人の人でいられる場所があるなら、それは多分、俺にとっても幸せなことだ。 「あとまあ、本人の性格的にも、多少のことじゃ動じないくらい打たれ強いし、精神的に丈夫というか……」 なんだろう。なんかこの前新門総指揮も似たようなことを言っていた気がするけど、黙っておこう。代わりに別の気になっていた事柄を思い出したから、そっちを話題にすることにした。 「そういえば、この前新門総指揮にお会いした時になんか変なこと言ってましたよ。なんか、サンコンがどうとか……」 「サンコン?」 「はい、盃の話してる時に……」 「ああ、多分それ三々九度のことだよ。原国式の結婚の儀式」 「けっ……!?」 「そうそう。大きさの違う三種類の盃で、それぞれ三回ずつ飲むから三々九度。皇国の結婚式は教会でやるのが普通だったから、俺らには馴染み薄いよな」 「そっ、そそうですね」 結婚というワードをまったく受けとめ切れていない状態で同意を求められ、返事の声も思わず上擦ってしまった。それでも、桜備総隊長は特に気にした様子もなく、平然とした顔で話を続ける。 「いろいろ意味が込められてるらしいけど、三つの盃の内、小さいのが過去で、中くらいが現在、で、一番大きいのが未来を意味してるんだと」 両手の親指と人さし指で大きさの違う三段階の円をつくって見せながら、そう説明してくれた。ちょうどそのタイミングで、二人分のラーメンが出来上がった。おまちどおさま、という声と共に背後から差し出され、それぞれの目の前に置かれたラーメンどんぶり。白い湯気とともに立ち上るおいしそうな匂いに思わず鼻の穴が広がる。 「大きい盃で未来の繫栄を祈るっていうからには、こんくらい大きければ安心感あるよなァ」 ほら、と総隊長が自分のラーメンどんぶりを両手で持ち上げ、俺の方に近づけてきた。その行動に最初は困惑した俺も、すぐに意図を理解した。手にしていた割り箸を置き、同じように両手でどんぶりを持ったが、できたてのラーメンは普通に熱い。慎重にどんぶりを持ち上げると、ちょうど同じ高さになったところで、総隊長の方からどんぶりを近づけてくれた。手にした器の大きさに緊張しつつ、しっかりと両手で支え持って待ち構えていると、カチン、と陶器のふち同士がぶつかり硬く軽い音を立てた。 「俺とシンラと、この世界の未来に乾杯」 笑顔と共にそう言われても、俺には無言で引きつった笑いを返すのが精一杯だった。そのままどんぶりに直接口をつけて塩辛い豚骨ラーメンの汁をすすりながら、口の中だけじゃなく目頭も熱くなってくるのを感じ、ぎゅっと目を瞑って耐えた。そして、たとえお互いが誰とどんな生き方をすることを選んだとしても、この先ずっと、俺はこの人と一緒に未来を創っていきたいと強く思った。いや、創っていくんだと、心に誓った。 〆 畳む 2025/04/24
メモ 4/23 アニメ3話見た 箱乗りシーンの掛け声のアニオリがアドリブ感あってめっちゃ好き あれ?大隊長なんか喋ってる?!と思ったけど猿轡するんだから騒いでないとおかしいわな 改めてあの状態でお出しされるまでにバン備でもモブ備でもあってしかるべきでは?!という荒ぶりと、大隊長なにをどうしても曇らせられないんだよな…の狭間 === 3話じゃないけど ダークヒーロー秘密基地に秘密基地ってアガるよな!!の人を連れてってあげてほしい 2025/04/23
メモ 04/22 なう 梅田サイファーのウルサイレン発売記念配信見てます もしや原作ファンが名乗りを上げた結果があの参加メンツなのか? 書き下ろしジャケもいいけどOPEDともに通常版ジャケも良いんだよね 「強火」のあの、指を五徳みたいにしてるのめちゃカッコイイ 2025/04/22
SS シンラクサカベは受け入れられない 7 続きを読む 「子どもなんてのは、その辺で拾ってくればいいだろ。俺もそうだったんだ」 火縄副指令の助言に従い本人に伝えたところ、返ってきたのは、言われてみればないかにも本人らしい答えだった。今までに出自についてくわしく聞かされたことはないが、総指揮が先代の実の子どもでないことは浅草町内では周知の事実だから、俺も前に耳にしたことはあった。もちろん、そのことを気にするような人もこの町にはいない。 「ジジィも紺炉もそうだが、俺ァここの連中の誰とも血はつながっちゃいない。だからと言って縁が浅いとも思わねェよ」 ここ、と言いながら顎で指し示したのは町全体のことだろうけど、俺はとりあえず目の前の見慣れた裏庭に目をやった。そういうことでもないんだけど、と言いたくても、伝わるように話せる自信もなく「はぁ」と曖昧な相槌を返す。 思えば、浅草の詰所に訪れるのは随分と久しぶりだ。それでも、裏庭の土の色を見て匂いを嗅いだだけで、全身のそこかしこに負った傷の痛みとか、アーサーの間抜けな悲鳴とか、良いとは言い難い思い出が一挙に甦ってきた。 「――オイ紺炉! さっきから手ェ抜いてんじゃねェぞ! 病人面はもう通じねェからな!」 と、今まさにその裏庭で俺が連れてきた新入隊員に稽古をつけてくれている紺炉さんに、総指揮が突然怒声を飛ばす。理不尽な罵りに対して、紺炉さんは「なんで俺が怒られにゃならんのですか」と困惑した顔で頭を掻いている。ちょっと俺と話すから、と新門総指揮から紺炉さんに指導が引き継がれて最初は喜んでいた隊員達は、遜色無い、むしろ一層厳しいしごきですでに死体と区別がつかない状態になっている。あぁ、懐かしい。懐かしさしかない。 走馬灯を見て思わず遠い目になる俺と身勝手に活を入れて満足したらしい新門総指揮の間に、しばらく沈黙が流れる。死にかけの隊員の呻き声と鳥のさえずりをBGMに1分ほどたったところで、先に口を開いたのは新門総指揮の方だった。 「それで…………この前は悪かった」 俺は、まず自分の耳を疑った。今謝った?誰が?混乱のあまり、一瞬自分の目の前にいる人がどこの誰なのかが分からなくなった。 「イエ、俺の方こそ、出すぎた真似を……」 駄目だ、驚きで言葉が続かない。冷静に考えれば、俺の方からもっと早く先に謝りに来るべきとこなのに、咎めるどころか自分から謝った? これが本人だけの意思とは思えないけど……と考えていると、つい目が竹刀を振り上げている紺炉さんの方に動く。 「もし他にも聞きたいことがあるなら答えるが」 「え、なんでもですか?」 「ああ。ただし、くだんねェ質問だったらたたっ切るぞ」 つい喜びに顔を綻ばせてしまった俺に、すぐ牽制が入る。じゃあそれって、なんでもいいとは言えなくないか?と疑問が浮かんだけどスルーした。さっきから新門総指揮の目線はずっと縁側の方を向いているから、俺の位置じゃ横顔しか見えないし目も合わない。どこまでが本気でどこまでが冗談か判断がつかなかった。 「そしたら、桜備総隊長の、そのー、どこが好きなんですか?」 「初っ端からくだらねェな。……しいていえば…頑丈なところか」 そりゃ、総隊長以上に頑丈な人は世界広しと言えど中々いないだろう。恋人を好きな理由としては特殊な気がするけど、嘘ではなさそうだ。まだ俺の方がまともな理由を挙げられそうな気がしてしまうけど、しかしまあ、俺相手に言えるのはこんなもんか。 「じゃあ……そもそも、何がきっかけでお付き合いすることになったんですか」 その質問に対して、答えよりも先に、カチャッと鯉口を切る音が響いた。怯えた俺は、思わず全身を震わせ両手を咄嗟に自分の体の前に出した。が、2、3秒の間を置いて再びカチャ、と音がして、指揮官の手元では親指が刀身を納めていた。 「……お前、桜備が泣いてるの見たことあるか?」 「え? いや、多分無い……かな?? そもそも泣いてるイメージが全然ないですね」 突然の質問に首を大きく捻り、慌てて記憶の箱を引っ掻きまわす。そもそも人が泣いてるとこ自体があんま見ないけど、特に桜備総隊長は普段から笑ったり怒ったり感情表現豊かな割に涙のイメージが全然無い。その点、冷静沈着な火縄副指令の方がまだ想像しやすい。ああ見えて、動物が死ぬ映画とか見るといいとこで涙ぐんでたりするし。 「俺も無かった」 「無かった、ってことは、見たってこと……ですか?」 「まぁな」 「えっ、なんの時ですか? なにが理由で?」 「俺が泣かせた」 「げ」 思わず、上官の言葉に対する反応としては不適切な声と表情が漏れ出てしまった。 「泣いてるとこが見てみたくて泣かせて、それを見た時に、この先俺以外に泣かされるようなことがあったらソイツを俺が殺すと決めた」 正直俺には理解しがたい感覚だが、この人が言うと妙に説得力がある。本当に殺しそうだし。 将来的に出るかもしれない被害者を哀れに思ってゲンナリとした顔をしていると、新門総指揮が右腕を持ち上げて片肌脱ぎながら、突然話を変えた。 「シンラ、お前もう酒呑める齢だよな?」 「まぁ、一応は……」 「お前のことを弟子だと思ったことはねェんだが、事実だけみればそうなっちまう。俺はそれが嫌なんだよ」 ほれ、と雑に渡された杯を、慌てて両手の平を差し出し受け止める。何がしたいのか、意味を理解した俺の内心では、緊張に心臓が跳ね始めていた。かつて、杯を交わすその場にも、そこに至るまでにも居合わせた。小さな杯でもずしりと重みを感じる。俺は縁側の外にぶら下げていた足を引き上げ、新門総指揮の方を向いて居住いを正した。 「……さっきの話だが、血の繋がりがある家族が欲しいと思ったことが、まったく無いって言ったら嘘になるかも知れねェな」 新門総指揮が、大きな酒瓶を膝の上に抱え、蓋を捻り開けながら言った。 「ただ、今の世じゃ大事なのは血よりも魂だろ。姿形を作るのが血だとしたら、もっと芯の部分を作ってんのが魂だ」 淡々とした調子で話しながらも動き続ける手で、俺が両手で差し出した杯にトクトクと透明な液体が注がれていく。縁側に差し込む太陽の光を反射して、黄色っぽい水面がキラキラと輝いて見える。新門総指揮が胡座をかきなおして俺の方に体を向ける。正面で向き合うと、両方の赤い目の色もハッキリと、炸裂した花火みたいに輝いて見えた。 スッとこちらに差し出された杯に、俺も手の震えを必死に押さえながら応える。 「だから、俺の血が誰にも繋がらなくても、俺の魂はお前が代わりに未来に持ってけ」 そう言って微笑むと、杯に口をつけ一気に中身を煽った。俺も慌てて真似をし、陶器でできた杯に口をつけた。が、飲んでしまってから思ったけど、日本酒を飲むのは人生で初めてだ。うまいまずいの次元じゃない。それに、これはただの酒じゃなくて人類最強の男の魂の欠片が入っている。火の玉を飲まされたようなしんどさだった。それでも、言われた返事はしなければと喉の違和感に堪え、できるだけ真面目な顔をつくる。 「……はい。了解です」 俺の返事を聞いた新門総指揮は、なんでこうなるのか未だに分からない酔った時の妙な笑顔で頷いた。それから突然その場でスクッと立ち上がると、一度遠くの方に目線をやってから、頭を斜めに傾けて俺を見下ろした。 「……桜備とも、その内別の杯を交わすことになる。三献の儀は本当は神様の前でやるもんだが、生憎浅草(ここ)には決まった神様がいねェからな」 「さんこん?」 「だから、そん時はお前が立ち会え。森羅…万象マン。曲がりなりにも神様なんだろ」 「いや、だから! 俺は神様じゃないって、いっってぇ!!!?」 「オラ、おしゃべりは終いだ。まさか茶と酒だけ飲んで帰れると思ってねェだろうな?」 突然の背中への衝撃の後、頭上から明るい声色で不穏な言葉が振ってきた。縁側から蹴りでど突き落とされた俺は、手の平と頬で感じた土の感触に、過去の辛い記憶が今から上塗りされる恐怖の予感がした。 畳む 2025/04/20
メモ 4/20 はずい 一個前の投稿 このままじゃCP小説としてどうなん?と思って予定になかったイチャイチャを挟みました あと2つで終わるはず --- オセロニアのオービ大隊長が一番カッコイイ角度の!一番カッコイイ瞬間!すぎてメロる アーサーのためみたいな世界観だから良かったねアーサーと思いながらやってます(手元には来てない) --- 「紅丸に手を出させないために先に自分が手を出す紺炉、な紺備で紅→備」という爛れた設定を思いついてしまったので<続きを読む>にちょっとメモ 続きを読む 健在だった頃の先代がよく言っていた。「あの大馬鹿野郎には、口で言っても無駄だ。犬と一緒で、殴られねェとなにが悪いか分かんねェんだ」。今となっちゃ俺も同感だ。叱るのも褒めるのも、どんなに言葉を尽くしたところであのはねっ返りにはちっとも響きやしない。 第八が気のいいやつらなのは俺も認める。盃を交わしたのにも不服はない。だが、それ以上は駄目だ。 ずっとお前を傍で見てきた俺にはよく分かる。アイツは紅と同じなんだよ。ただ立ってるだけで人を惹きつけるし、普通の人間じゃ抱えきれないくらいのもんがオマケでどんどんついてくる。強えもん同士でくっついてどうなるよ。太陽に別の太陽が必要か? 色恋なんて博打みたいなもんだ。それで、俺の勘は絶対に引くべきだと言っている。 駄目だ、惚れるなと、言葉で言ってもどうせお前聞きやしないだろ? かと言って、頭(かしら)を問答無用で殴るわけにもいかないしな。 だから、俺が鳶(トンビ)になって目の前で掻っ攫う。 手の届かない葡萄ってのは酸っぱいもんだ。味も知らずに終われば、記憶にもそう強くは残らずにすーっと忘れてくさ。 お前のためだ。悪く思うなよ、紅。 畳む 関係ないけど、相模屋紺炉は浅草中の女(も男も)抱いてるだろと思ってます 願望 あと作中で紺炉さんが火華って呼ぶとやたらにドキッとしてしまうんですけど あそこ2人ってフラグ立ってない?立ってないか… 2025/04/20
SS シンラクサカベは受け入れられない 6 続・焚き火の夜 ※事後 続きを読む 事が始まってから終わるまで、焚火の炎は二人の熱の盛り上がりに寄り添うように明々と燃え続けていた。その炎の前に座り怠い表情でゆっくりと着衣を直す桜備の横で、紅丸は一応話が済むまではとさっきは我慢していたらしい酒を手にさっさと一人破顔している。 「しかし、途中で誰も来なくてよかったですね」 炎を見つめながら投げやりに言った桜備のその言葉は皮肉だった。が、皮肉を言った相手には伝わらない。 「さすがに、今日の今日で出歯亀するやつぁいねェだろ」 そう言った紅丸は、最後にくく、と喉を鳴らし上機嫌に笑う。欲と本能に任せているようでそれなりに計算高く物事を考えているところが、聞いていた桜備の勘に触った。つい、不満を明け透けにした低い声で文句のひとつもいいたくなる。 「そもそも、こっちの言うことなんでも聞くって約束も守ってないですよね」 「あぁ? ちゃんと守っただろうが」 すかさず否定が返ってくるが、桜備の方に聞く耳はなかった。 少なくとも2つ、せめてテントまで移動したいと言ったはずが最後まで野外で片付き、挿れるなら避妊具をつけろという要望も黙殺された。その他、言った以上のこともされたし、言ってないこともされた。 「文句あんなら言ってみろよ。それとも、他に何かお望みだってんなら聞くぜ?」 半眼で睨む桜備に、紅丸が前髪をかきあげ目線を返しながら挑発的な物言いをぶつける。少しの無言の間を埋めるように、焚火がパチパチと木の爆ぜる音をたてていた。 「じゃあ………………結婚してくださいよ」 長い間を置いた後、桜備は火の燃える音にギリギリかき消されないくらいの声量で呟いた。その要望を聞いて一瞬で酔いが覚めたのか、紅丸の顔が笑顔から真顔に戻る。 「なんだって?」 「結婚。法的な契約婚。半分はもう、シンラのためですけど。手っ取り早いじゃないですか。喧嘩するよか本気度も伝わるし」 「お前ェ、ヤクザもんの、しかも頭との結婚がどんだけ面倒か考えたことねェだろ」 今の世においては浅草界隈も言うほどヤクザ者ではないのだが、その辺りは立場というよりは思想の問題なので口を挟むべきではないと桜備も心得ていた。代わりに別の反論を、相手の睨みを凌駕する勢いで返す。 「どう考えても、このままズルズル続ける方がめんどくさいでしょうが!」 「なっ……こっちの気も知らねェで…そもそも半分シンラのためってのがどういう了見だよ」 「シンラに限らず、いつも説明に困るんですよ! いい歳した大人が中途半端な関係ダラダラ続けてるの、嫌にもなるっての!」 「それだって、この先てめェが色々とやりにくくならないためだろうがっ!」 言葉の勢いに合わせて反射的に首元に伸びてきた紅丸の手を躱して払いのけた桜備は、カウンターで突き出した拳で相手の胸倉を掴み、自分の方へと引き寄せた。額同士がぶつかる直前で止め、互いの眉間の皺を突き合わせ、瞳孔の開いた赤い目と睨み合う。 「へ~、俺のため。それは初めて聞いたな。天下御免の新門紅丸にそんな殊勝な考えが生まれるとは」 「殊更お前ェを担ぎ上げるつもりもないが、別に邪魔してやりたいとも思わねェからな」 「そもそも、あんたどうなったって止めるつもりも手放す気もないだろ?! こっちだってね、愛されてる自信はなくても、愛してる自信なら十分にありますから! 俺が根を上げるの待ちだって言うなら、待つ時間が無駄になりますよ。俺も、どうせこの先手放す気なんてない、ん、で……」 勢いづいてヒートアップし語気を荒げながらも、途中から相手の反応が無くなっているのに桜備も違和感を覚えていた。そして、ふと、掴んだ胸倉の上のそっぽを向いて黙りこくっている顔を見て言葉を失った。 どの言葉がクリティカルヒットしたのかは皆目見当つかないが、口元を手の甲で押さえて何も言えなくなるほどに、見えている部分の肌が炎の色以上に赤くなるほどに照れさせてしまったらしい。 桜備は、ああもう、と悔しさを噛みしめ一度天を仰いでから、胸倉を掴んでいた手を離し、その手で口元を押さえている紅丸の手を掴み退かした。それから、何か言おうと開きかけた口を黙らせるように唇を重ね、不毛な会話を終わらせた。 畳む 2025/04/20
SS シンラクサカベは受け入れられない 5 続きを読む 桜備総隊長が朝からずっと露骨に俺を見ている。遠征先でのアレについて話をしたいんだろうと勘づいてしまうと、俺の方からは声を掛け辛い。気づいていない振りをしつつ、部屋の入口の陰でウロウロしている巨体をチラチラ横目で確認するだけに留めていた。すると、その更に後ろから火縄副指令の姿が現れたのも見えて、俺はつい慌ててしまった。 ああっ、ほら、後ろから火縄副指令が来てますよ。またサボってるって怒られる―― が、俺の心配とは裏腹に、火縄副指令は総隊長に背後から話しかけて一言二言だけ会話をすると、すぐに俺のデスクの方へと真っ直ぐに歩いてきた。 「シンラ。お前キャッチボールはできるか?」 「は?」 思った通り、火縄副指令のボールコントロールは完璧だった。俺が一切動かずとも倉庫から引っ張り出してきた使い古しのミットに球が自然と吸い込まれていくのを見て、素直に感動した。 「なんだ、普通にうまいじゃないか」 俺が投げ返したボールを数回受けたところで、副指令が感心した様子でそう言った。 「まぁ、ベースボールは俺らが子供の時はあんま流行ってなかったけど、学校の授業とかで一通りやらされたんで。それより、火縄副指令がキャッチボールする方が意外ですよ」 ボールを投げながら会話を続ける。間に10mくらいの距離はあるが、騒々しい現場でも通るような声の出し方はお互いに心得ている。 「20年以上ぶりだ。幼い頃に父親と休みの日によくキャッチボールをしていたんだが、久しぶりでも意外とできるもんだな」 「へぇ。でも、副指令のこども時代か……」 想像して、つい頬が緩む。イメージ的には再会した頃のショウに似ていて、それでやっぱり眼鏡だし、どちらかというと家の中とか図書館にいそうで、友達と公園で遊んでる姿はあまり想像できない。 「父は、俺に似て不器用な人間だった。親子のコミュニケーションの仕方も、教科書で学ぶかのように有り体の型を試すしかなかったんだろう」 公園で父親とキャッチボールか。母さんは寂しさなんて感じさせないくらい愛してくれたけど、憧れないのはやっぱり無理だった。そういえば、まだ赤ん坊だったショウに「大きくなったら一緒にキャッチボールしような」と話しかけたこともあったような。 「……でも、それだけ副指令のお父さんも頑張ってくれてたってことですよね」 「まあな。正直ウザいと思うこともあったが、今なら父の苦労もよく分かる。……あの頃の父の年齢は、もうとうに追い越してるんだ」 副指令の投げたボールの軌道が、中心からわずかにズレた。頭より先に、目と手がそれを追う。すかさず腕を伸ばして捕球し元の位置に戻ると、副指令が「休憩しよう」とグローブを外しながら俺の方へと歩み寄ってきていた。そのまま傍にあるベンチに二人並んで座り一息つくと、すぐに話の続きが始まった。 「俺の家は父子家庭だったんだ。男手一つで育ててくれた父も俺が第8に入隊する直前に病気で亡くなった。それでいつだったか……俺が高校生になったばかりくらいの時に、父の再婚話が持ち上がったことがあった。職場の上司からの紹介で、なかば見合いのようなものだったらしい」 「ショックでしたか?」 「どうだろうな。ショックだったのかも知れん。態度に出していたつもりはないが、しばらくして破談になった結末を思えば、父本人には動揺がバレていたのかもな」 そこで言葉を切ると、被っていたキャップを外し脇に置いた。汗で湿った髪を指で軽くほどく動作の後、後頭部に手を置いたまま数秒停止してから、また口を開く。 「俺も一度だけ顔を合わせたが、聡明そうで綺麗な女性だった。彼女と再婚していれば、あるいは父の余生ももっと幸せだったのか……」 語尾を濁したまま眼鏡を指で押し上げた火縄副指令の横顔を見る。相変わらず表情筋はピクリとも動いていなかったが、茶色い瞳は少しだけ揺れていた。 「あの……桜備総隊長に頼まれたんですよね? 俺と話してくれって」 「ああ。というより、俺が代わりに話を聞いてもいいかと進言したんだ。シンラと話すにしても俺の方がまだマシだと思ってな」 「マシ?」 「片親がいない立場、その片親を亡くす立場をどちらも一応は経験している。……無論、まだマシ、という程度の差ではあるがな。相談に乗っておいてなんだが、他人の感情の機微に疎い自覚はあるんだ」 「そんなことないですよ。火縄副司令は人の気持ちに寄り添える人だ。そもそも、そうじゃなきゃ第8になんて入らないでしょ」 「なんて、か。違いないな」 フッ、と、口元にささやかな笑みが浮かぶ。今日初めてかもしれない火縄副指令の笑顔だった。 思えば、火縄副指令から家族の話を聞くのは初めてだ。こんなカードまで切らせてしまった原因が自分にあると思うと、罪悪感で胸が痛い。 「実は、ちょっとモヤモヤしてることがあって。聞いてもらってもいいですか?」 「……相手が俺で構わないなら」 「俺、この前あのお二人の関係を知って……はじめてインカの気持ちが分かっちゃったんです」 これは、この前アイリスに会った時にはすでに思っていたことだけど、到底彼女に相談できる内容じゃなかったから黙っていた。誰かに言うこともないだろうと思っていたその考えは、いざ口に出してみると余計に嫌な気分になった。 「アイツが言う「この星を救った英雄の子供が欲しい」ってワガママ……俺も似たようなこと考えてたのかも知れないって」 「…………インカに桜備総隊長の子どもを産んで欲しいのか?」 「いや! 違いますよ! なんでそうなるんですか?! つーかそれは絶対に嫌です!!! ……そうじゃなくて、相手は誰でも…インカじゃなきゃ誰でもいいんですけどね。ただ、女性と結婚して子ども産んでって、普通にそうなるもんだと思ってたから、そうならないのかって思ったら……おれが一番ショック受けてるの“ソコ”なのかもなって。桜備総隊長もですけど、新門総指揮も……」 「優秀な遺伝子を後世に残したいと考えるのは、動物としては自然な思考回路とも言えないか」 「だとしても、こんなの人類の未来なんて関係ない、俺の個人的なエゴですよ。子供を産んで欲しかっただなんて」 俺がぐしゃぐしゃと両手で頭を掻きながら下を向く一方、火縄副指令はスッと顎を持ちあげ、視線を上に向けた。俺もつられて顔を上げる。今いる裏庭のベンチから見て丁度目の先にあるのは、英雄隊本部であり元第8特殊消防教会の一番高い鉄塔、の裏側だ。 「……「あなたはこの城の王であり隊の父にもなる」。第8を結成して間もない、まだ“桜備大隊長”だった頃に、そう話をしたことがある。しかし、今思えば不思議なんだ。なぜあの時に彼を“父”と言ったのか。父親を失ったばかりの自分が、感傷や希望の甘さに浸り二人の面影を重ねたのか。自らの家族を求める思いがつい口を出たのか……」 「でも、俺も総隊長に対して思ったことありますよ。父親がいたらこんな感じかなーとか」 「だが、そもそも俺の父はどちらかと言えば気弱なタイプで、優しくはあってもリーダーシップや大黒柱という言葉とは無縁だった。だから、自分の親に重ねたというよりは、何にも関係なく、ただあの人に“そう思わされた”んだろうな」 「人類の父か…」 西に傾きつつある太陽の光を反射し輝く鉄塔を眺めながら、頭に浮かんだ言葉をポツリと呟いてみた。それはあまりにも正しい呼称で、だからこそ虚しく空回りしている響きがあった。 「今の話だが、どうせなら直接伝えてみるといい。あの2人のことだ。すでに、よほど簡単な解決策を考えているかも知れない」 「え~……ご本人たちにですか? それはさすがに……」 「救って欲しい。救われて欲しい。こうあってほしい――そういう身勝手なエゴを受けとめられるのもひとつの強さだ」 副指令は及び腰になっている俺をハキハキとした口調でそう諭すと、キャップを被り直して「続きをやるか」とベンチを立った。相談の口実と思いきや意外と楽しんでいたらしいと分かった俺は「次、カーブ投げていいですか?」と聞きながら腰を浮かせ、かけ足で後を追った。 畳む 2025/04/19
絵 ヴァルカン誕生日おめでとう! ギリ間に合わなかった誕生日絵 ヒロアカの推しと誕生日が被ってたので自己満クロスオーバーを描きました ⇒こちら 突貫でいろいろ粗いけど、二次創作してるぜ…!って感じで楽しかったです ヴァルカン単体でものすごく好きなんですが ヴァルカン、シンラ、アーサーの関係性の良さはなんかもう形容しがたいものがある いとおかし 2025/04/19
赤面ニキも描きました のラクガキ
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